Dr.出口のこだわりコラム 健康に美しくなるために、こだわりの情報を発信いたします

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たばこ

2012/05/16

40年近く吸っていたタバコを止めておよそ2年経った。
10年くらい前にも1年間ほど止めていたことがあるが、これは娘を連れてアメリカの美容外科学会に参加したのがきっかけで、また何かの拍子に喫煙を再開した。
澤穂希さんではないが、少しめまいがしたりして体調不良がきっかけで、考えてみればタバコを吸ってもさして美味くも無く、惰性だけだと省み、値上げが後押しをして止めることができた。
これまで「ちょっと止めている」と言っていたが、もうそろそろ「止めた」と言っても大丈夫と思えるようになった。

子供の頃は、大人の男はほとんどタバコを吸い、汽車(蒸気やディーゼル機関車)には灰皿が付いていて、車内はタバコの煙が充満しているのが普通であった。
医者になり研修医の頃は公立病院でさえ診察室でタバコを吸いながら診察するという風景を見ることもあったが、その後北九州市の市立病院へ配属されたときの院長が禁煙運動の旗頭で、喫煙者のみならず受動喫煙の害を嫌というほど聞かされた。それでもまだ喫煙者の権利を押しつぶすほどではなく、分煙という考えが広がり始めた時期だった。
1990年頃になると、アメリカの学会へ行くとタバコを吸う場所はなく、ヨーロッパや中南米の喫煙医師たちと数人がつるんで、建物の外へでて喫煙した。
21世紀になると益々喫煙者は追いやられ、嫌煙権とか蛍族という言葉が聞かれるようになった。

タバコを吸っている頃は、少人数が仲間意識をもって固まって喫煙し、世間が迫害しているという被害者意識も少なからずあったが、逆の吸わない立場になると喫煙ほど、はた迷惑なことはない。
歩道を突っ走る自転車に負けず劣らず歩行喫煙がいかに危険か、レストランや居酒屋での受動喫煙の不快さ、やはり嫌煙権の方が正しいと実感している。
そして喫煙の害としては、肺がん、肺気腫があげられるが、肌に対する紫外線の有害性にも劣らぬ酸化作用があり、老化を間違いなく促進する。

西部劇でアメリカ先住民がタバコを燻らし、古今東西の映画の名場面に脇役として登場したが、健康と若返り志向から喫煙人口が減少し、いずれは歴史上一時期の記憶になるのだろうか?

ウルトラVリフトの針

2012/01/11

メーカーの方から、従来のものと同じサイズで切れ味の鋭くなった針と細くなった針の2種類を使ってみてくれと言われ使ってみました。使用感は前のものよりスムーズでしたが、かなりこだわりの範囲でしょう。患者さんにとってのメリットとしては、痛みと内出血の問題になりますが、これは差があるようには感じませんでした。 今の所3種類の同様の治療法が日本に入っているようですが、効果に差があるように聞いています。材料・器具の違いと施術法の違いで結果が違ってくるようです。施術直後から効果を感じる方法の方が、その後の引き締まり効果も大きいようです。私が採用した「ウルトラVリフト」は、直後からその後数ヶ月の効果ともに優れ、他の方法から鞍替えしている美容外科医も少なくないようです。 手術にはまだ年齢的に早いがタルミの気になる方、本当は手術が良いがダウンタイムの取れない方、数年前にフェイスリフトを受け改善したけれどもう少し引き締めを希望される方、などに「ウルトラVリフト」は良い適応になります。

先が尖ってないカニューラの利用法

2011/11/29

 30年くらい前にフランス・パリのイルーツ先生が脂肪吸引を始めた頃のカニューラは、直径が10ミリ(ということは1センチ)という巨大なものでした。その後、改良が加えられ薄い鋼材を利用することで、内径の大きさを保ちながら細い外径のカニューラに代わって来ました。今では、1~3ミリくらいのカニューラが主流です。
 最近になって、脂肪注入やレディエッセ注入、あるいはヒアルロン酸の注入、そして皮下への局所麻酔にも細いカニューラの利用が広まってきています。これらは、注射針の先で血管を破り起こる内出血をできるだけ予防したいということから起こっています。
 そして同時に、破った血管内へ注入して塞栓を起こし組織への血液供給を絶ち梗塞を起こして、失明や皮膚壊死といった合併症を防ぐことにも役立ちます。
 これらの細いカニューラを利用で切るようになったのは、作る技術、使い捨てにできる価格設定にできたことによって実現しました。細いカニューラは洗浄ができませんので、使い捨てにしなければなりません。
 写真は、ヒアルロン酸やボトックス注射に利用される細い30ゲージの注射針、ヒアルロン酸注入に使用する 27ゲージのカニューラ、レディエッセ注入に使う21ゲージのカニューラ、眉下の窪みを直すために眼窩隔膜の後ろ側へ脂肪注入するための18ゲージのカニューラです。 

第24回 ボトックスの話

2011/10/24

 

Allergan Masseter Muscle Hypertrophy – Asia
Advisory Board Meeting in Guangzhou CHINA

ボトックスを製造・販売しているアメリカのアラガン社の招請で、広州へ行ってきました。
関空から4時間のフライトです。香港から電車で1時間の所にあり、上海、北京につぐ都市だそうで、グランドハイアットホテルのブッフェもすごい種類の広東料理でした。
今回はエラの咬筋をボトックスで薄くして、顔を細くする治療についての研究会議で、日本からは私が呼ばれましたが、韓国、中国、台湾、フィリッピン、オーストラリア、タイなどから10名くらいの美容外科医が呼ばれて集まりました。その外にアラガン社の研究者である、医師、歯科医、薬剤師なども集まり、総勢30名くらいの会議でした。

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午前中は、これまでの経験による報告・討議をし、午後は総合病院の研究所にある解剖学教室で解剖による検証をして、討論しました。

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確認事項と新しい知見は以下の通りでした。
1)注射量は片側で25単位、両側で合計50単位で、左右差があれば調節する。
2)注射針は短いと咬筋の深い部分に十分に行き渡らず、浅い笑筋に働くと表情が歪むので、下顎骨に届く長さの注射針を使う。
3)これまで、耳珠と口角を結ぶ線より上へは注射しないと言っていたが、耳垂下部と口角を結ぶ線より下で注射することになった。これは、耳下腺管を傷める可能性(解剖で確認した)があるためです。
4)咬筋の後縁には耳下腺、前縁には顔面動静脈があるので避ける。
5)最大の効果(咬筋が薄くなる)は3ヵ月後。

第23回 眉下切開の話

2011/10/06

前回のコラムで美容外科学会の報告を予告していましたので、ご紹介します。 9月29?30日に、博多で「抗加齢美容医学をきわめる」というテーマで開催されました。若返りの美容医療について、手術やレーザー治療のほかにも、皮膚科やサプリメント、安全管理など、朝8時から夕方までビッシリと勉強でした。 学会会長から特別プログラムの「おでこの皺取り手術」のパネリストに指名されました。5人の発表があり、討議してパネルディスカッションは終わりましたが、その後でI先生とS先生の3人でコーヒーを飲みながら面白い話をしました。学会場での発表や討論は有意義なのですが、その合間のロビーでの話にさらに掘り下げた興味深いことがよくあります。 今回の話は、I先生が精力的に適応拡大して広めた「眉下切開」のことでした。以前は高齢者のタルミ取りの手段として眉下切開が行われていましたが、これを若いヒトにも適応を拡大したのがI先生の発表で、多くの形成外科や美容外科の先生方もそれに習って広く行われるようになったのです。 私からI先生への質問は眉頭付近での手術のコツでしたが、同席したS先生もたくさん手術されて皮膚切除のデザインに工夫をされていました。結論は、眉下切開では眉頭近くでは無理ができない、つまり中央?外側では効果的ということです。そこで、I先生の「おでこ中央部のリフト」という発表の意味がよく分かりました。つまり、眉下切開をたくさん手術するうちに、目頭(眉頭)側で瞼の皮膚が上がらないので、「おでこ中央部のリフト」が必要になったということです。 日本人の瞼は厚めで、二重幅を広げたりタルミ取りで瞼の皮膚を切除すると厚みが増すのを避ける意味で眉下での皮膚切除の適応が広がったのですが、それでも目頭側では効果がないわけで、つまり目頭側で二重幅を広くする平行二重には無効ということになります。 「眉下切開法」が多くの問題を解決してくれるということで適応が拡大してきましたが、これからはその中での見直しと工夫を経て、適応の選択がされてくるでしょう。 米国アラガン社のボトックス国際会議に日本代表で招請を受け、広州(中国)へ行ってきますので次回報告いたします。

第22回 ウルトラVリフト

2011/09/28

韓国で始められ、現在日本を初めとするアジア地域に広がりつつある、タルミをリフトする治療です。手術で使われている細い吸収糸を幾つかのルールに従った配列で皮下に埋めることによりタルミで垂れ下がった皮膚を持ち上げる方法です。

 

 

9月25日(日)に東京で、美容外科医や美容皮膚科医を集めた講習会が開かれ、開発者のコン・ハンジン先生のデモンストレーションと体験者である美STライターの山口実花さん、それに治療経験からの発言者として私も参加しましたので、その時の様子を簡単に報告します。

 

 

美ST 山口実花さんが韓国で受けたウルトラVリフト治療について、「これまでに色々な治療を体験してきた山口さん自身が、全く違う効果を実感しているので良い治療法かもしれないよ」と知人が教えてくれたのが始まりでした。

 

 

夏の暑い日に東京でコン先生の実技を拝見し、その後カリスクリニックでスタッフなどに実際に施術したところ、全員から「引き締まって、リフトされたのを感じます」という良い回答を得ることができました。
今回の講習会主催者から、「経験からの発言をお願いしたい」ということで、当日は参加された先生方からの質問にもお答えしました。

 

 

そもそもどういう原理でリフト効果が出るのか?ということは、私にとっても参加された先生方にとっても一番知りたいことでしたが、コン先生からはあまり明確な回答がありませんでした。
私がたどり着いたのは、施術直後の変化とその後に継続する変化を分けて以下のような考えで、参加者から概ね理解と同意が得られたようでした。
直後からリフト効果があるのは、垂れ下がりを防ぐキルティング効果と美容鍼灸の経穴の関係に局所の炎症反応であり、その後は急性炎症が治まるとともに吸収糸の反応によるコラーゲン再編と増生による引き締まりではないか、という説明です。

 

 

以上のような考え方のリフト術なのですが、これまでの治療法にない特長は、1.引き締まりとリフトを患者さん自身が実感できること、2.腫れや内出血、痛みがほとんど無いのでダウンタイムが不要、といったものです。

 

 

今週の29(木)、30(金)は博多で美容外科学会に参加しますが、こんどは「おでこのリフト手術」についてのパネルディスカッションで報告してきますので、次回ご報告いたします。

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第21回:ハーグ療法

2011/03/17

「睫毛ハーグ」は、睫毛が太く、長くなり腰がしっかりすると、大変に好評を得ましたが、唯一の難点として注射の痛みがありました。ところが、新しい薬剤はほとんどと言って良いほど痛みがなくなりましたので、お試し下さい。今月は26(土)です。 HARG(Hair Re-Generative Therapy)療法は、元々は脱毛症に対する毛髪再生治療で、それを睫毛の育毛に利用したのが「睫毛ハーグ」です。 カリスクリニックは『HARG療法認定施設』として医療毛髪再生として薄毛の治療を行うことになりました。 薄毛が気になってきた頭皮に行うメソセラピーです。 最新の脂肪由来幹細胞分泌蛋白は、毛母細胞を刺激する増毛効果がより高くなり、また同時に痛みが最小に抑えられました。 また、35ゲージという極細の注射針を使用することで、更に痛みを軽減できます。 まず、3週間間隔で5回くらいの治療をお勧めします。 増毛の程度と患者様のご希望により、その後の維持療法として数ヶ月ごとの治療を行います。 また、特徴として、男女を問わず効果が現れますので、ご希望の方は是非診察を受けて、詳しいことをお尋ね下さい。 尚、男性型脱毛の抜け毛予防薬であるプロペシアも取り扱っています(28日分¥7,880)。 1回の施術料金(日本医療毛髪再生研究会の定め) 頭部2/3範囲は¥157,500 頭部 1/3範囲は¥126,000

第20回 花粉症にもボトックスが効く!

2011/02/18

 

 

テレビでも紹介されたそうですが、仲間の医師から医学論文をメールしてもらい読んでみました。

5年間のデータをもとに検証してありました。

皺の治療、エラ張りの治療、多汗症の治療に、15年くらいボトックスを

使ってきましたが、また新しい適応が生まれました。

仰向けになって顎を挙げた姿勢で、両鼻腔内にボトックス溶液を

数滴点鼻するだけです。

勿論痛みはありません。1時間以内には鼻水の減少を感じるようで、

個人差はありますが2から3週間くらい効果が持続するようです。

目の痒みについても、この点鼻で改善するようです。

1ヶ月経って効果がなくなったら、同じ治療を繰り返すこともできます。

副作用はありません。

色々な治療を受けてもスッキリしない患者さんには朗報かもしれませんが、

唯一の欠点は健康保険適応でないことですか?

 

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第19回:お肌を綺麗にしましょう

2010/11/10

20101110.jpg_R.jpg これまで手術についてのお話をしてきましたが、今回はカリスクリニックでも患者さんが最も多い肌治療についてのお話をします。 シミ・クスミや毛穴の開き、そしてタルミを治して若々しく、美しくありたいとほとんどの方が思っているはずです。二重まぶたや隆鼻術の手術は戦前(もう65年以上前のことになります)からありましたが、お肌を効果的に治療できるようになったのは比較的最近のことです。レーザーが利用されるようになったのは25年くらい前から、光治療は10年ちょっと前からです。それらと前後してケミカルピーリングやトレチノインなども利用されるようになりました。 カリスクリニックでは、オーロラという光治療を中心にして、目的に応じたオプションを患者さんごとに組み合わせ治療を行い、良い結果を出すことで患者さんに喜ばれています。この治療法の特長は、治療直後から素顔でもお化粧をしても帰宅でき、数日後にはシミやクスミが薄くなったり消えるのが分かります。つまり、ダウンタイムなしに肌の色が綺麗になっていくのです。このオーロラで安全により効果を出すために、インディバ、ピーリング、イオン導入を基本的に組み合わせます。 さらに患者さんのご希望により、脱毛レーザー、ポラリス(RF)による肌の引き締め、イボ・ホクロ取り、頑固なシミのレーザー治療もできます。この治療は、2?3週間間隔で5回くらいが目安になります。ご希望が多いのは、ポラリスで頬の毛穴引き締めやタルミの改善です。 ダウンタイム無しというわけにはいきませんが、なかなか通院が難しいので自宅で綺麗にできないかというご希望には、オバジニューダームという塗り薬の治療があります。トレチノイン他の組み合わせで4?5ヶ月を1クールとする治療ですが、治療開始後1ヶ月くらいは痛んだ表皮が激しく脱落し、赤みが強いのを覚悟していただく必要がありますが肌は大変綺麗になります。 最後に「肝斑」についてお話します。化粧したり化粧を落とすときに、肌を強く擦ることによる炎症とホルモンや紫外線の影響が考えられています。ビタミンC、Eとトランサミンを飲みながら、「泡洗顔」を続けるとほとんどのケースで薄くなり、消えます。擦ることが悪いので、手のひらと顔の間で洗顔料の泡を転がすあるいは押し洗いしてあげるようにして下さい。強いレーザー治療は逆効果で濃くなりますし、他の治療もリスクを伴いますので慌てずに上記の治療を続けましょう。少しでも早く薄くしたいと希望される患者さんには、アクシダーム・スーパー美白でビタミン剤とトランサミンを肌に直接浸潤させる治療を行い効果を上げています。

第18回:こだわりの手術、縫合

2010/07/26

瞼を切開する二重手術、上下のまぶたのタルミ取り手術、眼瞼下垂手術では手術用顕微鏡を使って施術しています。その理由は、傷跡を綺麗で目立たなくしたいというのが最大の理由ですが、他にも腫れと内出血を最小限に抑えられることが上げられます。
手術用顕微鏡を使うと当然手術野が、大きく拡大されて良く見えますので、細かな出血も止血でき、また過去の埋没法の糸を見つけやすくなります。
そして、縫合するための針と糸も専用の細かなもので、例えば皮膚と挙筋腱膜や瞼板前組織をより正確に縫合できます。


写真1のケースは、埋没法の二重の幅を少し広く平行にしたいという希望で切開法を行ったのですが、皮膚切除は不要でしたので長い切開はいりませんでした。


写真2のケースは、他院での切開法で残った窪んだ傷跡の修正を希望されたので、
その範囲を修正手術したものです。
どちらの患者さんも腫れの少ないことを喜んで下さいました。
顕微鏡下手術では技術が必要で、実際にも手間隙がかかり、材料と器材も高価になりますが、ダウンタイムが短く、良い結果を得られるということでは、
拘りの手術と言えると思います。

(2010年7月26日)

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