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「一重まぶた」と「二重まぶた」(1)

2012/10/22

「一重まぶた」は世界中で北東アジアの蒙古系民族にだけ見られるそうで、蒙古襞とともに寒冷地で生きるためにできた構造ではないか?とも言われているようです。

私も形成外科医になって30年以上、美容外科医になって20年以上、当然のようにたくさんの「二重まぶた」を作ってきました。ほぼ全ての患者さんが、見た目の改善を希望して手術を希望されましたし、私もできるだけご希望の「二重まぶた」を作るようにしてきました。

今回のお話は、「二重まぶた」の方が「一重まぶた」より楽にまぶたを開けられて、機能的に勝っているというお話です。欧米の民族、中東の民族、アフリカの民族など、そして蒙古系でも「二重まぶた」の人たちのまぶたは、全て皮膚が垂れ下がることなくパッチリと開くという機能を備えています。そう考えると、「一重まぶた」で皮膚が睫毛にのしかかり、上瞼を引き上げる眼瞼挙筋が働いても、おでこを上げないと、あるいはおでこを上げても十分に瞼の開かないというのは、「二重まぶた」に比べて明らかに、まぶたを開くという機能の面で劣ると言えます。
『まぶたを無理なく開けて、自然で綺麗な曲線を描く瞼の縁が見える』という機能と外見の両方の面で「二重まぶた」の方が、健康にとって望ましいと言えます。

「一重まぶた」のままでも、まぶたの縁や睫毛に皮膚がのしかからない状態にして、機能改善を計ることもありますが、多くの場合で同時に二重まぶたにする方が簡単だし、同時に見た目の改善も得られるのです。

我々蒙古系民族に見られる「二重まぶた」は独特で、世界中のどの民族の目とも違います。 違いの本質は、蒙古系民族の二重は眼球が入る骨の窪みの外側で皮膚が襞として重なる状態であり、他の民族の目は眼球の入っている骨の窪みに上まぶたが引き込まれるもので、幅広であっても不自然ではありません。ところが、日本人では余りに幅広にすると眠たい目になってしまいます。
ニューヨーク大学形成外科と言えば、世界中の形成外科の総本山のようなところですが、20年くらい前になりますが、名だたる形成外科医の前で「東洋人に行う二重まぶた手術」の講演を行ったことがあります。つまり、蒙古系の「一重まぶた」も「二重まぶた」も世界中の形成外科・美容外科医にとっては馴染みのないものなのです。

次回の、「一重まぶた」と「二重まぶた」(2)では、二重幅について考えます。



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