第13回:美容医療ハンドブック(角川SSC \1,300)
- 2009.09.08
- 院長のブログ
お礼の謹呈本が届いた。東京大学形成外科の吉村先生からの依頼で、資料提供した本である。パラパラとめくって見たが、装丁は地味だなと思い、値段を見ると相応である。モニター患者の M さんから快く承諾を頂いて提供した写真が載っている。 わりと新しい情報も入っているな、くらいの印象で流し読みしていたが、治療の各論が終わって、終わりの30ページが面白かった。第5章「 NO!! トラブル美容医療」と題して、国民生活センターの消費生活アドバイザーと吉村先生の対話形式で、トラブルの現況と対策の話があり、「ああ、この本はこの部分を読んでもらうために作ったんだな」と理解できた。
今の時代は、情報収集はもっぱらインターネットということになる。 しかし、規制がほとんどかからないために嘘がたくさん盛り込まれた情報になり、その中から真実を見分けるのは専門家でないと難しい。また、高額治療の押し付けとローン契約というトラブルについても言及してある。
美容医療を考えているヒトにとって、落とし穴に落ちないために予め目を通しておく価値はありそうだ。書店に並べてあるそうなので、立ち読みでもして、じっくり読みたいなと思ったら買ってみても損はないと思った。
(2009年9月8日)