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院長ブログ

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第9回:ボトックス注射について

  • 2008.10.31
  • 院長のブログ

ボトックスは米国アラガン社のA型ボツリヌス毒素製剤の商品名です。ヨーロッパや中国、韓国のものはボトックスではありません。 ボトックスは1989年に眼瞼痙攣やジストニアといった筋肉が過度に収縮する病気の治療薬として、アメリカ食品衛生局(FDA)の認可を受けています。その後米国の美容外科医が皺の治療に使うようになり、その有効性が多数報告されました。
私は1998年ころから個人輸入の形で厚労省の認可を受けて輸入を始めました。それまでの皺の治療としては、手術で弛みを取って皺を伸ばす(除皺術)以外には、コラーゲン注射しかありませんでした。これらの治療をしても、表情で深くなる表情皺はなくならないのですが、ボトックス注射でその表情皺が改善するという画期的なものでした。
今では至極当然の様に治療効果が評価されているボトックスですが、たしか2000年頃の日本美容外科学会で、私の同僚がボトックスによる皺治療について発表した折には、まだボトックス治療を始めていないベテランの先生方から色々批判めいた意見を頂戴した思い出があります。
丁度そのころから、ヨーロッパや中国、韓国などから同様のA型ボツリヌス毒素製剤が販売されるようになりました。
2003年にボトックスを製造販売していたアラガン社が東?東南アジアでエラを細くするボトックス治療を行っている美容外科医をクアラルンプール(マレーシア)に集めて治療指針の作成を行いました。日本からは、私を含めて3名の美容外科医が参加しました。注射する量(単位)と部位、およびインターバルの合意がされました。
ボトックスの効果は半年くらいなので、繰り返すための費用が嵩むと言われますが、表情皺を改善する他の手だてはありません。また、顔を小さく、細くするのにボトックスが有効です。骨が張り出している場合はその部分を切除する手術が効果的ですが、手術後のダウンタイムと費用を考えると、どちらの治療法が有利かは患者さんごとに違うはずです。大まかな話としては、エラの骨切り手術料金に見合う金額で20?40年くらいはボトックス注射を繰り返せるはずです。
ボトックスは注射した局所でしか作用しませんので、健康を損なうことはありません。
ボトックスが作用する力は注射された量(単位)によりますが、作用する範囲はボトックス溶液の広がりによります。作用は基本的にピンポイントであるべきです。つまり作用させたい部位より広範囲に及ぶと作用させたくない筋肉の収縮が抑制されます。瞼の周囲では注意しないと瞼が上がらなくなったり、眼球の動きがおかしくなる可能性もあります。
私は10年間米国アラガン社のボトックスしか使ったことがありません。それは、高価ではありますが最も良質だからです。常に使用量(単位)に応じた効果が発揮され、抗毒素抗体が出来にくいために繰り返して注射してもちゃんと効果がでます。

(2008年10月31日)