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iPS 細胞と豊胸術

  • 2012.12.10
  • 院長のブログ

山中伸弥先生、ノーベル医学生理学賞受賞おめでとうございます。近年の再生医療の発展には目覚ましいものがありますが、やはり iPS 細胞は大きな未来を期待させます。

美容外科・形成外科の分野では、豊胸術や乳がん手術後の乳房再建は一つの大きなセクションで、脂肪細胞の幹細胞に大きな注目があつまり、実際に治療に取り入れられるようになっています。ただ、まだまだ発展途上の段階であることを認識しておいてください。

そもそも豊胸術の歴史ですが、第二次世界大戦が終わった2~3年後くらいには、「美容整形」としてパラフィンやオルガノーゲンといった肉質注射療法として、乳房や頬あるいは鼻への注射が行われ、合併症や後遺症に悩まされる患者さんがたくさん発生しました。

その前にできていた「整形外科」学会では、「美容整形」というとんでもないことをする紛らわしいやからと混同されてはかなわんということで、「形成外科」を作りそちらでこの不埒な「美容整形」を正道に戻すようにということで、1958年に形成外科学会が発足したそうです。

この注射療法は1965年くらいまで続いたそうですが、1964年にはアメリカのクローニン先生がシリコンの袋入りバッグを発明され、以降はバッグプロテーゼによる豊胸術が主流となりました。その後柔らかい乳房を求めて、ツルツルの袋からザラザラの袋に変わったり、シリコンがほかの物質に変わったりしましたが、アメリカで豊胸術後の乳がん発生についての裁判が起こり、結果的にはシリコンバッグは乳がんを引き起こす原因ではないと判断されましたが、1992年にアメリカのFDA は、シリコンジェル乳房インプラントの利用中止をきめました。

その後は食塩水のバッグが使われていましたが、アメリカ FDA は、袋の外へ流出しにくいコヒーシブシリコンバッグを再び認可し、最近になって日本の厚生労働省も乳房再建での使用を認めたようです。

一方1990年頃から脂肪吸引で採取した脂肪細胞の注入療法が広まってきましたが、当時の乳房への脂肪注入はお粗末なもので、数日でもとに戻ったばかりかシコリができたという結果でした。そのため、アメリカ形成外科学会では乳がんのレントゲン診断の妨げになるので、乳房への脂肪注入はしてはいけないと声明を出しました。

しかし脂肪注入で乳房を豊かにできないか?という考えに、再生医療の研究が取り入れられ、いまだ実験段階ではありますが少しずつ良い結果が得られるようになってきています。山中先生のノーベル賞受賞は iPS 細胞を利用した医療の曙ではありますが、これから色々な研究や臨床治療を確立していくと大きな期待が寄せられます。

ノーベル賞受賞おめでとうございます。