このようなお悩みに

- 鼻先を整えたい
- 鼻を高くしたい
鼻を構成する骨・軟骨などのみでは治せない場合に、患者さん自身の身体から採取して組織移植をすることになります。
移植する軟骨としては、耳の軟骨を利用することがあります。
その特徴は薄くて柔らかく、移植後の吸収が少ないのが特徴です。
耳の裏側を切開して、中央部分の比較的平らなところから採取します。耳の裏側に線の傷跡が残りますが、耳の形は変わりません。
施術の特徴
大きく分けると、三つの使い方があります。
①プロテーゼでは対応が難しい鼻先を整えるための施術です。
鼻先を下へ出すように移植したり、鼻柱下部を前に出す場合、あるいは鼻の穴が見えにくくするための鼻孔縁下降術などに利用されます。
②耳から採取した軟骨を小さく切ったものを筋膜でソーセージのように包んで棒状にしたものを鼻筋に移植して高くする隆鼻術です。
③左右の鼻翼軟骨を補強して間に移植したり、鼻中隔延長術として鼻翼軟骨と鼻中隔軟骨の間に移植することがあります。
術後の注意、アフターケアについて
軟骨を採取した耳には、血がたまらないように綿花とテープで圧迫します。これは柔道やラグビー選手の耳のように変形しないための処置です。
よくあるご質問
- 自家組織移植の材料として耳介軟骨を使うメリットは何ですか?
骨よりも柔らかく、皮膚や脂肪よりも硬いことから、形を作る素材として使いやすいこと、移植後の吸収が少なく変形もしにくいことが特徴と言えます。
- L型プロテーゼではなく、I型プロテーゼと耳介軟骨移植を勧められたのですが?
- I型でなくL型プロテーゼを使う理由は鼻先の形を綺麗にすることですから、ある程度硬さのあるプロテーゼの必要があり、そうなると長期的な結果として鼻先の皮膚が薄くなり、さらにはアップノーズ変形を起こしがちであることが明らかになったために、長期的な安全性の面からI型プロテーゼと鼻尖部への耳介軟骨移植が利用されるようになりました。
料金
診療名 | 費用 |
---|---|
耳介軟骨移植術 | ¥341,000~ |
鼻孔縁形成術 | ¥539,000 |
※ 掲載料金は全て税込みです。