Q. 切開のやり方について
- おそばさんのご相談
- 2020/11/02

切開方を考えているのですが、過去に埋没もしている関係で、できるだけ糸をまぶたに残さない方法での切開方を希望しています。
なか縫いを溶けない糸でするのが一般的だと聞いたのですが、吸収糸でする方法もあるみたいで、そちらのクリニックではされているのでしょうか?
また、切開方で糸を残さない方法などはあるのでしょうか?
よろしくお願い致します。
おそばさんへのお返事です
二重まぶたの手術では、二重の固定力とまぶたを開く力が重要になります。二重切開法ではこの二つと傷跡を目立ちにくくすることが求められ、そのために内部処理と呼ばれるような縫合固定を行います。溶ける糸より溶けない糸を使用するのが一般的と聞いたとのことですが、前者は糸が溶けたときには組織間の癒着が完成していることが前提になるため難易度は高くなります。私も一時期溶けない糸を使っていた頃もありますが、ここ20年以上は溶ける糸しか使っていません。吸収糸あるいは非吸収糸を問わず内部に糸を残さない手術が良いような発言が過去にはありましたが、理論上は癒着が完成して十分な強度が得られるまでには吸収糸を使用するのが理想的だと思います。
院長 出口 正巳
